米国知的財産権日記

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2017年 05月 04日 ( 1 )

特許も色々な形で売買されるようになりましたが、特許侵害催告への防御目的として特許サービスを提供するAllied Security Trust (AST) という会社がこの夏、「この値段で特許を売りますよ」というオファーを募集するそうです。ASTは、メンバー会社が特許侵害主張に対抗できるよう特許ライセンスを取得する会社とのことで、今回、IP3 2017 (Industry Patent Purchase Program)としてこのイベントを実施するそうな。特に今回はInternet of Things、ワイヤレス技術、コンテンツ・ビデオ配信技術、ネットワーク技術、その他通信技術を中心に募集中です。
仕組みとしては特許所有者が今年の8月1日~9月30日の期間中、「こういう特許を持ってるんだけど、$○○で売るよ」というオファーをして、それをみたASTのメンバー会社が買うかどうかを決める、ということで、価格交渉は一切行われない様子。ちなみに購入が決まった特許は、購入したメンバー会社の所有になるのではなく、ASTが所有してメンバーにライセンス、という形になるみたいです。詳細はこちらのASTのニュースリリースをどうぞ。
コンセプトは、オークションサイトのイーベイの「即決購入(Buy it now)」みたいな感じですよね。この値段だったら売るよ、と売り手側が指定することで煩雑な交渉をなくしてしまおう、という。売り手側も設定価格が高すぎると売れないわけですから、どのくらいの値段だったら買ってもらえそうかを予測して価格設定をする必要があり、交渉の代わりに事前に単独での検討を実施してもらいましょ、という感じでしょうか。
IP3には売り手は誰でも参加できますが、買い手はASTのメンバー会社に限定されます。自分の会社がASTのメンバー、という方もたくさんいらっしゃるかもしれませんね。グーグルやIBM、フィリップス、ソニー、マイクロソフト、オラクルなどがメンバーだそうで、ASTのメンバー年会費は会社の全世界売上額にもとづいて設定されているそうです。年間売り上げが25万ドル未満の会社であれば年会費は2万5千ドル、一番高いところでは年間売り上げが40億ドル以上の会社だと年会費は20万ドルだそうです。これを高いとみるか安いとみるか、は、人それぞれ。
もし今回の技術分野に該当する遊休特許があるなら売りに出してみるのも良いかもしれませんね!


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by suziefjp | 2017-05-04 03:35 | 知財経営

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