人気ブログランキング | 話題のタグを見る

米国知的財産権日記

iptomodach.exblog.jp
ブログトップ

ニューヨークでフグを食べてみる、の巻

ブログを4年間お休みしている間に、愛するシカゴからニューヨークに引っ越しました。やっぱり人口密度高いですよねー、ニューヨーク。あんまり人の多いのは苦手なんで、シカゴがちょうど良かったんだがなー(涙)。

今年のニューヨークは普段のシカゴなみに寒くて雪がふりまくってます。(とーぜん、シカゴは普段の冬よりもっとひどい。)と、そんなある日、ダンナが「。。。久しぶりにフグ食べたいねー。」そういえば、日本に昔一緒に行ったときに食べて以来、4年くらい食べてないかも。と、いうことで、シカゴにはなくてもニューヨークにならフグがあるんじゃないか、ということで探してみたら、やっぱりあるんですな、これが。その名もレストラン「日本」!

アメリカでフグを日本から輸入できるのはここだけだそうで、早速行ってみました。フグコース(前菜小鉢2つ、てっさ、フグ唐揚、てっちり、雑炊、のコース)は、なんとお一人様240ドル!!もうここから先数ヶ月は白湯で過ごすことを心に誓って、夫婦で一大贅沢でございます。

こまめにマネージャーさんや料理長さんがお話しに来てくださったので、楽しかったです♪ マネージャーさんがまたお上手で、ウチのダンナに「ヒレ酒もありますよ?」「ああっ!それは飲まないといけないですよね!?」。。。そうか、飲まないといけないのか。君だけ白湯期間1週間延長(笑)。ニューヨークでフグを食べてみる、の巻_b0149998_4431546.jpgそれにしても、出てくるお料理はまさに日本で食べるフグです。見よ、この美しいてっさ!!てっさ、ってこう、よく、ガガガガッ!と、一気にたくさんお箸でとって食べちゃうのが醍醐味なのだと思うのですけど、貴重品、NY、大贅沢、多分もう次はないかも、ということでつい1枚ずつ食べてしまう自分が悲しい。。。湯引きした皮もぷりぷりで、お肌のシワも伸びようってなもんですよ(伸びないけど~~。)

お店によると、アメリカ食品医薬局(FDA)と長年の交渉の末、唯一、こちらのお店が日本からトラフグを輸入するライセンスを得たのだそうです。輸入の条件はかなり厳しくて、まず、下関で下関市役所?の職員の方が立会いのもと、フグをきれいにし、毒がはいっていない部分だけをNYに輸出するのだそうです。で、それがNYについたら、またこちらでFDAの職員がチェックして、で、確かに内臓とか毒が入ってる部分はないことを確認する、という条件で輸入許可がおりたそうです。そういえば昔、刑事コロンボでシェフさんがフグの毒をワインに入れて殺人する、ってな話がありましたね。

まあそれだけ時間がかかるので、冷凍とか真空パックとか、フグが痛まないようにしてこちらに運んでるのだと思いますけど、それですごい味が落ちてる~~、とかそういうのは全然感じませんでしたよ。ニューヨークでフグを食べてみる、の巻_b0149998_4441414.jpg値段のせいですでに頭が麻痺してたかもしれませんけど、おいしくておいしくて。。。見よ、この鍋に投入される山盛りフグを!二人で食べきれないくらい、たっぷりフグが入ってました。骨の隙間に入ってる身もがっつり食べて、そしてそして、もう最後の雑炊のおいしいこと、あったまることったら。。。。♪ 幸せ~~~!

ちなみにこのお店、「バイヤーズ・アソシエーション」を構築していて、他のレストランにもフグをおろしているのだそうです。たまに、NYでフグ料理が50~60ドルくらいで食べられる!というお店もあるらしいのですが、それはこちらのお店から購入しているトラフグではなく、全く別のフグでボストンとかで毒のない小さいフグがとれるんだそうです。それを「フグ料理」と出している日本料理店もNYにはあるそうで、お店の方曰く、「食べたらすぐ分かりますよ。」と。一度ぜひ、「芸能人格付けチェック」でボストンフグ対下関トラフグを試してもらいたいワタクシでございます(笑)。

ちょっと風邪気味でしたが決行した一大贅沢、フグコース。雑炊が終わる頃にはもう幸せで風邪なぞ忘れてしまいましたよ~~♪次の日、お財布から出てきたクレジットカードの領収書見てちょっと倒れそうになりましたけど、まあ、たまにはいいです!今日も元気だ、白湯がうまい!
by suziefjp | 2014-02-04 04:53 | NYグルメ

知的財産権のお話を中心に、たべもののこと、アメリカのこと、いろいろお話ししていきますね♪


by suziefjp