記号の落とし穴-意外に万国共通ではないのです
この記号、評価を表すためにお使いの企業さんも多いと思います。○はA、△はB、×はCというところでしょうか。そして◎ならA+か。これは、ほんとーに通じないんです。なので、自分が使っているのがアメリカ人弁護士さんで、こういうことを知っていることが期待できないような場合、○、△、×を使ったような書類には必ず解説をつけてあげてください。あと、日本人以外との会議で、○、△、×を使ってアクションプランの選択肢評価なんかをカッコよくホワイドボードとかでやっても、みなさんポカン顔になってしまうこと間違いないので、くれぐれもご注意下さい。。。
今日、このネタを思いついたのは、実は評価として○、△、×をお使いなのではなくて、該当、非該当をあらわすために使っておられる書類に出くわしたからです。例えば○は該当、×は非該当、です。今日、同僚と日本のクライアントの書類をレビューしていたところ、以前も日本のクライアントのお仕事をしてくれたこの同僚、「・・・・これがさー、Aで、これがC、って意味ねーよなあ・・・。」おおお、日本語(?)学んでるねっ!でも、惜しい!これは評価ではなくて、この部品がこのカテゴリーに該当するか該当しないかを○、×で示しているだけだから、君はワケ分からんモードになってしまったのだよ!!
この該当、非該当は、アメリカでは、該当するものにはチェックマークとして×か✓をつけ、非該当は空欄のままのことが多いと思います。断言できるのは、○、×で、該当・非該当を示すケースは無い、ということです。ですから、これも、○×の区別を知らない人にお渡しする場合(アメリカ人弁護士さんとか)は、必ず解説をつけてあげてくださいね。
案外、こういう書類のやりとりのちょっとしたことでつまづく、というケースは多いんです。米国特許侵害訴訟の証拠開示手続きの中では、最初はとにかくゼロベースで、すべてを解説しながら自分の弁護士さんに渡すくらいの気持ちで対応なさるのが安全だと思います。
それにしても、案外、通じるもの、と思っているものが通じないことって、びっくりするくらい多いですね。私は関西出身ですが、大学のときに、「そっとかみしめてごらん~~♪ まぁまのあたたかいこころがぁ~~♪おくちのなかにぃ、しみとぉるよぉ~~♪ ぱぁるなぁす♪」と、歌って、関東出身のクラスメートに冷たく「何、それ。」と、言われて心臓が止まりそうになりました。ええええっ、パルナスって、全国チェーンじゃないかったの!?はあ、びっくりした。(このネタに「うんうん」と頷いてくださっているのも、関西出身者のみですな・・・。)