米国知的財産権日記

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Binge Watching

我が家はフツーにケーブルテレビ契約してDVR機能つきケーブルボックスをレンタルしてテレビを見ています。もちろんテレビジャパンは欠かせない!ウチのダンナなどは私が欠かさず「あさが来た」を見るのを暖かく見守ってくれていますが、ニューヨークでは「あさが来た」は夜9時45分からの放送だったりします(笑)。夜仕事で遅い、とか出張でいない、とかいう時はもちろんDVR録画をセットして後でゆっくり見ます。
あさが来た、は最初からハマってみているのでいいのですけど、友人が「あのドラマおもしろいよ」とか教えてくれたりしたものが、すでにシーズン5くらいまで製作されているものだったりすると、見始めたらおもしろいものの、追いつくまでえっらい数のエピソードをみるハメになり、だんだん苦痛になってきたりするわけですが、とはいえ、ここまで頑張ったら追いつこうよ!という気持ちにもなり、なんでここまで私は今頑張っているんだろう、と思いながら必死で全エピソードを見てしまいます。最近はAmazon Primeでもそうしたビデオ一気見ができるようになったので、まあ便利っちゃあ便利なんですけど、もし明日死ぬとしたら今こんなに必死で何時間もビデオ見ることに時間使ってていいんだろうか、と自分の生き方が不安になるときも多々あります。。。

最近ハマったのは「グリム」というドラマで、これ、日本でも吹き替えとかでやってるのかなー?一応刑事ドラマなんですけどグリム童話に出てくる狼やらは本当は実在していて、グリム兄弟はそうしたモンスター(?)、Wesen(ヴェッセン)と呼ばれる種族を見分けることができる特殊能力者だったと。で、そのグリムの末裔が現代で刑事さんで、このWesenがかかわる事件を解決していく。。。みたいな話なんですが、見始めるとおもしろくて。ただいまシーズン5放送中なんですけど、なんとまあ1シーズンあたりのエピソード数が20話くらいあって(普通は10話くらいなのに。。。)シーズン5に追いつくまでの時間投資がえらい大変なのですよ。

で、週末に必死でグリムをまとめてみていると、ダンナに「binge watching?」と聞かれまして。このbinge watching、そういうドラマとかをDVDで一気見することを言うそうです。なんでわざわざそんな言葉があるのさーーー!?調べてみると、bingeってもともと大酒を飲むとかいう意味らしく、そこから派生して一気にたくさんのエピソードをビデオで見ちゃうことをbinge watchingというそうです。

私のbinge watchingはなかなか進まず、まだシーズン3の最後のほう。(それでも60時間くらい投資している!!)うあー、苦痛になってきた。。。(涙)
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by suziefjp | 2016-03-15 05:31 | えいご | Comments(0)
アメリカでいわゆるPatent Attorney、特許弁護士と名乗るには二つの試験に合格しなくてはいけません。一つはいわゆるBar Exam(弁護士試験)、そしてもう一つはPatent Bar Examです。この二つに合格した人だけがPatent Attorneyです。Patent Bar Examは大学で理系の学士を持っていないと受験できません。Patent Bar Examに合格してないけど、知的財産権まわりの訴訟とかいっぱいやってるんですよー、という弁護士さんはよくIntellectual Property Attorney(知財弁護士)という風に自らを位置づけているようです。そしてPatent Bar Examしか合格していない場合はパテント・エージェントとなります。

パテント・エージェントは米国特許庁に特許出願手続きをしたり、ということが出来るわけですが、これまでに明確ではなかったのが「パテント・エージェントと依頼人間のやりとりがプリビレッジ(弁護士依頼人間秘匿特権)の対象になるのか」という点でした。これ、実は管轄地によってバラバラで、ある裁判所は「対象になる」といい、別の裁判所は「ならない」という。。。プリビレッジは日本からいただくご質問が多いトピックの一つで、あるやりとりが裁判手続きにおけるディスカバリで開示対象になるのかならないのか、というのは非常に気になる問題なんですね。

今回、連邦巡回控訴裁判所(CAFC)が「In re: Queen's University at Kingston」という判決でこの点を明示しました(リンクはCAFCのウェブサイトなんで、時間がたつと見れなくなっちゃいます。オピニオンが見たい方は早めにダウンロードしてくださいね!)。結論から言うと、「出願業務に関するパテント・エージェントと依頼人とのやりとりはプリビレッジで保護されるが、それ以外の業務に関するやりとりはプリビレッジの保護対象とはならない」ということが明示されました。ですから、無効鑑定とか特許侵害訴訟に関するパテント・エージェントとのやりとりはプリビレッジで保護されず、ディスカバリで要求されたら開示しなくてはいけません。

これまでは100%安全にしようとすると、出願業務についてもパテント・エージェントに弁護士の監督下で業務をしてもらうことでプリビレッジをかけてたんですね。少なくとも今後は出願に関してはそうした弁護士さんの監督がなくてもプリビレッジがかかることが明確になりました。一方、出願業務以外に関しては、ディスカバリ対策としては、パテント・エージェントさんにお仕事をお願いする場合にはやはりアメリカの弁護士さんの監督下で業務をしてもらってプリビレッジの保護をかけてもらう、ということになるかと思います。

プリビレッジの問題はビミョーで、例えば日本の弁護士さんとのやりとりがアメリカの裁判におけるディスカバリでプリビレッジで保護されるか、についてもいまだ明確になっていません。ある裁判所は「保護される」、ある裁判所は「されない、アメリカの弁護士とのやりとりだけがプリビレッジの対象」という立場だったりします。アメリカの特許侵害訴訟対応にあたって、日本の弁理士事務所や弁護士事務所に間に入ってもらって、、、という日本企業さんもたくさんあると思うのですけど、そうした弁理士事務所や弁護士事務所で間に入ってくださる先生がアメリカの弁護士資格を持っているのか、というのは確認しておく方が安全かと思います。アメリカの弁護士資格をお持ちであればプリビレッジは間違いなくかかるので安心です。一方、アメリカの弁護士資格をお持ちでない場合、裁判所によっては「そうした日本の先生とのやりとりはプリビレッジの対象ではないのでディスカバリで開示せよ」という立場を取る場合がありますからご用心下さい。対策としては、その裁判地や担当裁判官がこれまでに海外の弁護士さんや弁理士さんとのやりとりについてどういう立場をとっているのか、をあらかじめ調べておくのが良いでしょう。もちろん、事件を担当するアメリカの弁護士事務所は「日本の弁護士や弁理士と依頼人とのやりとりはプリビレッジの対象であり、ディスカバリでの開示義務は無い」という立場をとるはずです。その立場が強いものなのかどうか、が、裁判地、担当判事に左右されるので、確実に安心したい方はアメリカの弁護士資格をお持ちの日本の弁護士さんや弁理士さんに間に入ってもらうか、あるいは直接アメリカの弁護士とやりとりするか、あるいは判例を調べてその裁判地、担当裁判官が外国の弁護士さんとのやりとりもプリビレッジの対象となるという立場をとっていることを確かめておく、という作業が必要になります。

たかが(?)プリビレッジ、されどプリビレッジ。いやあ、深い。
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by suziefjp | 2016-03-12 07:46 | 知的財産権 | Comments(0)
また分かりやすく書ける間に書いておこう作戦を実施しておりますが(汗)、今日のトピックは「審査官インタビュー」です。私は日本の特許や商標出願はやったことないので日本ではどうなのか分からないのですけど、アメリカでは特許や商標の審査官と電話で話す、というのはとても普通に行われています。
特許だと拒絶通知に回答する前に審査官と電話インタビューを設定して、そこで拒絶の理由や先行技術に関する審査官のポジションなどをより良く理解し、かつこちらが考えている反論についての審査官のリアクションも少しテストしてみたりなんかしてから拒絶通知への回答を提出する、というのはとても普通に行われています。そうすることで書面でのやりとりの中で見えること以上のことが見えることが多いですし、それでより少ない拒絶通知回数で登録にこぎつけられればお客様のお役にも立てますし、実際、審査官インタビューをしたほうがスムーズに権利化にたどりつけるような気がします。また、ファイナルの拒絶通知じゃないものでも、インタビューしてみたら審査官が「これは全く無理っすよー、あっはっはー!」みたいな態度(は、まあ、ないですけどね)だったら、「こりゃ相当手ごわそうなので放棄も考えた方が。。。」っていうのも早期に判断できます。放棄を考えながら、継続出願とか検討したほうがいいかもしれませんしね。
商標の場合も結構電話で話すことが多いです。商標出願でファイナルの拒絶通知が出たら、まずそのまま回答する前に絶対電話でちょっとあたりをつけてみよう、、、と思ってしまいます。また当たってしまった審査官が、たまたまわからんちーだったりしたときにはその上司であるsupervising attorneyと話した方がすんなりいくことも多々あります。
日本に比べて、アメリカってまだまだ電話で話すのが好きだよなー、と正直思います。この文化ははっきりいって、もともと英語を母国語とせずに大人になってから必死で英語を覚えた私のような人間にとっては非常に迷惑であり、苦痛です。とはいえ、お仕事となればやるしかないので必死で電話するわけですよ。この時ばかりは私生活のように「あー、また通じなかった、私の英語が悪いんだよね。。。」なんて引き下がらないで、お客様の利益がかかっていますからそりゃもう必死っすよ、必死。さらに拒絶したければここで私の屍を越えていけえええ、みたいな(ま、そりゃちょっと大げさですが)。
日本からご依頼いただく出願案件で、お客様から「日本の弁理士事務所経由で依頼しますから~~」っていうタイプのご依頼が結構あるんですけど、もったいないのは、そういう出願案件の場合、おすすめしても「審査官インタビューをやりましょう」とご許可下さったり「一緒にやりましょう」とおっしゃってくださる弁理士の先生が案外少ないことです。ご指示とか請求項の修正案とかも全部英語で来ているのでご担当の弁理士の先生はもちろん英語ができる方なんだと思うんですよ。正直、特許のように複雑怪奇なものが英語でちゃんと書けるんだったら、審査官インタビューなど恐れるに足らず!!審査官インタビューとかもっと活用なさったほうが効果的な出願業務に繋がるんじゃないかと思うんですよねー。(私はね、自分で書いた後、ちゃんと上司のアメリカ人にみてもらってなおしてもらってますから、ちゃんと英語で書けてないわけですよ、独力では。)
審査官インタビューは米国出願の担当弁護士がセットアップする必要があるので、アメリカ人弁護士に「セットアップしてよー」とご依頼なさったら、時差があるのが大変気の毒ではあるのですけど、審査官、アメリカ人弁護士、日本人弁理士、で電話インタビューとか全然普通に設定できちゃうと思います。最近は電話だけじゃなくてインターネットを使ってビデオ会議も審査官とできるようになってます。ビデオだと図面とかについても「ここが。。。」とか示しやすいから便利だそうですよ。ただし、ビデオ会議内容そのものが審査経過の一つとして記録されることにご注意下さいね。(電話会議は、電話そのものが録音されて記録の一部になる、というものではないです。)
お客様のお役にも立ちそうだし、日本の弁理士さんにはぜひもっともっと米国特許庁の審査官とのインタビューを活用していただきたいと思います!そしてアメリカの弁護士に直接出願をご依頼なさってるお客様も、ご興味があれば(時差があるんですけど)審査官インタビュー私もでてみたーい、と提案なさるのも全然アリだと思いますよ。
商標で一度、「どう見てもこれ、審査官おかしいよねー。。。」と思う拒絶通知が出たことがあるんですよ。で、電話して「あのですねー、ここなんですけど。。。」と説明したところ、「あっ!」と審査官が言った後、しばらく沈黙。。。これは明らかに「やべーよ、間違っちゃったよ、でも間違った、みたいな記録残したくないし、どうリカバーするかなー」と審査官が必死に考えている沈黙。結局、「こういう感じで書いて回答してくれたら、ちゃんとやっとくよー」みたいな軽いノリでそれを乗り越えた審査官、話してみたらその辺にいそうなおにーちゃんの雰囲気でした。審査官も人の子、間違うときもありますわい。電話だとそういう場合もうにゃうにゃっとした落としどころをお互い探せるので良いですね。
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by suziefjp | 2016-03-01 06:23 | 知的財産権 | Comments(0)

知的財産権のお話を中心に、たべもののこと、アメリカのこと、いろいろお話ししていきますね♪


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