米国知的財産権日記

iptomodach.exblog.jp
ブログトップ

<   2014年 12月 ( 1 )   > この月の画像一覧

IPRの調べ方

えー、約半年振りのアップでございます。。。しかも、知り合いの方にさんざんプッシュしていただいてのアップでございます。。。(尾○さんに捧ぐ♪)いかんです、ほんとに根がグータラでいかんです。来年は無理の無い範囲で、頑張って月1くらいはアップしたいものです。多分できる!できるんじゃないかな。。。ま、ちょっと覚悟は。。。(ワタクシ、中学の頃から「さだまさし」が大好きなもので。)

7月にやっぱりIPRが人気だ、というお話をさせていただいたので、もうご存知の方も多いかと思うのですが、IPRに関するデータの調べ方を紹介させてください。皆さんが米国特許ライセンスオファーや侵害催告を受けたり、あるいはいきなり侵害提訴されちゃったりという時に、一つおすすめしたいのは当該特許についてIPRが申請されていないかを調べることです。

これは米国特許庁のデータベースから調査できます。一番わかりやすく、「Patent Number」のところに問題の特許番号を入れてサーチすると、もしIPRが申請されているとそれが表示されます。
具体的な特許について調べるニーズはないけれど、IPRの申請のうちどういうものが「審理は始めません」と否定されたか実例を見てみたい、というような場合は「Case Number」というところに、例えば「IPR2013」と入れてサーチすると、2013年度に申請されたIPR申立てのすべてが表示されます。サーチ結果の「Status」という列に「Not Instituted」とあれば、それは審理が開始されなかった申立てを指しますから、それをいくつかご覧になると良いかと思います。StatusがPendingとなっているのは、審理開始が未決のものです。サーチ結果のCase Numberをクリックすると、そのIPR手続きで提出された文書が一通り閲覧できます。無料なので、とっても便利♪

あとですね、IPRが人気だ人気だというけれど、どれほどのもんじゃい、ということを定量的に把握したければ米国特許庁が統計データを定期的にアップデイトしてくれています。AIA Progress Statisticsというのによると、2014年度(10/1/2013-9/30/2014)に新たに申請されたIPRの件数は1,130件!土日祝日関係なく、毎日で考えると1日3件新たな申立てがなされていることになります。ちなみに、2015年度(10/1/2014~)はこの3ヶ月弱ですでに375件が申請されているようです。また、2014年度に「申立てに一理あるので、審理を開始しましょう」と開始された件数(=institutedというヤツです)は、557件。個人的におもしろいなー、と思うのは「和解」で取り下げたものが2014年度は210件あるんですよ。我々もよくお客様に「少しお金はかかっちゃいますが、和解交渉が決裂したら明日にでもIPR申立てできる準備をした上で、和解交渉に臨む、というのは相手方にもそれなりのプレッシャーがかかるので有効かもしれませんよ」というお話をさせていただいたりします。初期和解が決裂しても、手続きを並行しながら和解交渉を続け、結局最終判断を待たずに和解ってのが結構あるんだろうなあ、と思います。IPRが和解促進ツールとして利用可能、とういのもこのあたりから推察できるかと思います。

データ分析して、とか言われたら一日中でもできるくらいデータ大好なんで、このサイトは危険です。。。もしお時間とご興味があれば、ぜひ色々ご覧になってみてくださいね。
[PR]
by suziefjp | 2014-12-25 02:17 | 知的財産権 | Comments(0)

知的財産権のお話を中心に、たべもののこと、アメリカのこと、いろいろお話ししていきますね♪


by suziefjp