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米国知的財産権日記

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日本でも「NYで大人気!」と言われているらしいクロワッサン生地のドーナツが「クロナッツ」。知財的には、日本の記事で「クロワッサン生地のドーナツ(通称クロナッツ)」というのを見ると、「違うよー!!」と突っ込みたくなります(笑)。

クロナッツ(cronut)は、おそらく名前の由来はクロワッサン+ドーナッツですが、2013年5月にクロナッツを創作したペイストリーシェフ、ドミニク・アンセル氏が商標出願をしています。現段階ではまだ登録されていないようですが(一度登録証が出たみたいなんですけど、「間違って発行しちゃいました」というのをすぐに USPTOが出してるんですよねー。何かなあ、これ。)、菓子類に関するcronutの出願タイミングは彼のものが一番早いようですし、これくらいアメリカ全土で「クロナッツ=ドミニク・アンセル」と知られれば、問題なく登録されるのも時間の問題じゃないかなー、と思います(とかいって蹴られたらどうしよう。。。)

ですので、「通称」ではなく、アメリカではドミニク・アンセル氏のベーカリーで作られたものだけが「クロナッツ」です。ちなみにcronut商標は国際登録済みで、日本も対象国に入ってます。(国際登録番号1180079です。)日本はよくわからないのですけど、cronutが国際登録されてて、アメリカでも無事登録されたら、カタカナ表記の「クロナッツ」ってどうなるんですかね?ちなみに、NYで大ブームが報道されてから、しっかり二社程度が日本で「クロナッツ」を商標出願してます(笑)。もちろん、ドミニク・アンセル氏とは無関係の会社みたいです。

そういうことで、アメリカでは本家「クロナッツ」の模倣品は「ドーワッサン」(あーなるほど、そっちでつなげるかー、みたいな(笑))とか、別の名前で販売されています。本物の「クロナッツ」はものすごく賞味期限が短い、というか、基本的に「当日に食べて」という感じです。そして何より、買うのがすんごい大変!!発売は去年の5月でしたけど、あっという間に大人気、1日500個くらいしか作れない、ということで朝6時頃にはクロナッツを求めて長蛇の列が毎日の風景になりました(お店は朝8オープンです。)私も甘いもの大好きなので、「一度食べてみたいなー」と言ってたら、ある日、朝起きたらダンナがいなくて。サプライズで朝5時起きで並びに行ってくれて去年の7月のフレーバー「ココナッツ」をゲットしてきてくれました!毎月味が変わるんですよ。

NYの冬は寒いですが、さすがに冬が近づいてくると早朝並ぶのも可哀想、とお店側が判断してくれたのか、秋ぐらいにクレジットカードやペイパル支払いで「オンライン注文」ができるようになり、2週間先のクロナッツのオンライン注文を毎週月曜の11時に受け付けるようになりました。これがまた、アクセスが集中するためにつながらないの、なんのって。。。11時10分くらいに「あっ、なんかつながるっぽい!」と思ったら、すでにその週のクロナッツがすべて「sold out」になってたりします(涙)。

たまに運がいいとつながって注文できるんですけどね。注文したら、レシートがメールされてくるのでそれを印刷してお店に当日もっていくと並ばずにピックアップできます。日本からの旅行でクロナッツが食べたい!という方は事前にオンライン注文をしておかれるほうがいいかも。
http://cronutpreorder.com/products-page/cronuts/cronut/

b0149998_41569.pngで、3月!ラッキーにもオンライン注文ができたので、今月のフレーバー「ミルク&ハニー、ラベンダーソルト添え」をゲットしました〜〜!あま〜〜〜!でも、うま〜〜〜!はちみつも良い感じで、そしてラベンダーソルトがいい仕事してますなっ!もうねー、鼻血吹きそうに甘いんですけど、つい食べちゃう。あまりにも入手が難しいので、それで「おいしい」暗示にかかってるかもしれませんけど、まあ、それでもいいじゃないか!

4月は何かなー。いつも月末に次の月のフレーバーが発表されるんですよ。4月も買えたらうれしいなあ。。。
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by suziefjp | 2014-03-03 02:27 | NYグルメ | Comments(0)
なかなか話がコスト見積りに戻りませんが、まあ、ご愛嬌ということで。。。

先日、特許侵害訴訟が多く持ち込まれるテキサス東部地裁で、新たな特許訴訟の進め方に関する発表というか、命令が出ました。トラックB(Track B )と呼ばれるものです。従来のやり方がトラックA、新しい方法がトラックBっていうことでしょうかね?ちなみにすべての特許侵害訴訟が今後トラックBのプロセスで行なわれるのではなくて、当事者がトラックBで進めたいと選択したとき、もしくは裁判所が命令したときに、トラックBのプロセスで訴訟が進むのだそうです。まだ出たばかりの命令なので、どのような場合に裁判所がトラックBでやれ!と命令するのかは全く分かりません。

で、このトラックB、要は訴訟の初期段階で重要な情報をお互い開示して、で、手のうちが分かったところでとっとと和解できないか考えてみなさいな、というのが趣旨のようです。その背景で、以下のような内容が盛り込まれています:

•原告は被告による訴答または訴訟取下申立から14日以内に侵害主張、それに関する書類開示請求を提出し、さらに訴訟対象特許およびその関連特許に関するすべてのライセンス契約、和解契約を提出すること
•原告による侵害主張の提出から30日以内に、被告は侵害主張において侵害を主張された製品およびその合理的類似製品の米国における売上情報(数量、金額)のまとめを提出すること
•被告による売上まとめ情報の提出から14日以内に、原告は予測損害賠償額を提出すること
•原告による予測損害賠償額の提出から14日以内に、被告は対象特許の無効主張を行なうこと

うーん。。。どうですかね??やりたいことはなんとなく分かります。私のお客様は特許侵害訴訟を仕掛けられるほうが多いので、上記まとめでいうと、「被告」の立場が多いです。なのでつい、私も「被告」にとって、これってどうなのよ?と考えてしまう訳ですが、うーん、ビミョー。。。侵害主張とかライセンス情報が早期に出てくるのはいいですけど、売り上げまとめをこの早期に出せ、って言われるのはちょっとなあ。。。侵害主張において明確に同定された製品だけの米国売上だったらいいんですけど、「合理的類似品」(resonably similar products)の米国売上情報もこの時点で、っていうのは正直、どうかなあ、という感じです。

この合理的類似品というのはクセ者で、特許トロールに訴訟をしかけられたご経験がある方はご存知の通り、侵害主張における製品同定って、正直、かなりいい加減というかバックリしたものが多いです。例えば、「A社のモデル番号XXXX を含むテレビ製品」とか。こういう言い方をされて、で、合理的類似品は?と考えると、最悪の場合、全テレビ製品の米国売上?とかなっちゃいますよね。特許保有者側はできるだけ損害賠償を稼ぎたいのでバックリした製品指定をしたがり、で、被告は「そんなんじゃわからん、もっと何をもって「類似」とするのか、ちゃんと説明しろ」と反論するチャンチャンバラバラが長期に渡って展開されるのが通常です。

やっぱり自分のお客様には、侵害主張で原告によるきっちりとした説明が無い限り、「合理的類似」は出来る限り狭く解釈するようにおすすめしちゃうかもしれません。あまりにも侵害主張がいい加減であれば、それこそ侵害主張で同定されたモデルそのものについてだけ売上情報をだすことになるかもしれません。

やりたいことは分かるけど、実効性はどうなのよ?という気はちょっとしますねー。それに、この早期に無効主張をするのもキツい気がします。先行技術調査とかの時間が足りないかも。原告はガッツリ準備してから訴訟をしかけてくるので「時間が足りない」という言い訳はないと思うのですけど、やっぱり突如訴えられる側としては、これはちょっと早期和解に向けた良い方針、というよりは、効果が見えない中で負担ばかりが増えるような気もし、、、つい後ろ向きになっちゃうのは年のせいですかねぇ。

とにもかくにも、しばらくはこのトラックBで実際に行なわれる訴訟がどうなるか、様子見ってとこですね。間違っても自分のお客様の訴訟が最初のトラックBとかはイヤだなあ。。。
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by suziefjp | 2014-03-02 07:17 | 知的財産権 | Comments(0)

知的財産権のお話を中心に、たべもののこと、アメリカのこと、いろいろお話ししていきますね♪


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