米国知的財産権日記

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リーマン・ショックから知財の訴訟が少し減って、でも2010年はまたちょっぴり増えるようだ、、、というBTIコンサルティング・グループのレポートが発表されたそうです。レポートによると、2009年には金額ベースで16.7%落ちた知財訴訟費用が2010年には1.4%増えることが予想されているそうです。微増ですが、増は増。金額にすると、2009年が21億ドルに対して2010年は22億ドルとな。ちなみに2008年は26億ドルだったそうです。

やっぱりなー、というのは、これからも特許権行使会社による大企業への訴訟が増える見通しとか。はー・・・。なんだか特許ってなんのために存在しているのか、分からなくなってきます。

あと、訴訟費用は上がるようですが、出願などの権利取得費用は来年も下がる傾向にあるみたいです。

知財の売買を支援するマーケットや業者はアメリカでは増加傾向です。でもねー、最近ふと思います。なんだか業者側が、御客様が本当に必要とするものを提供すべきという根本から逸脱して暴走しちゃってるんじゃないか、って。こういうのは、一時的にお金が儲かったとしても続くものではないし、それより何より、誰も幸せにならないように思います。人間ってやっぱり、誰かの役に立つために、って思う方が頑張れるような気もするし、自分のしてることが誰のために何の役に立ってるんだろう。。。って思うことが増えると、すごく混乱してやる気がなくなってしまう気がします。

大学を出て知財業界に飛び込んでくる若者もたくさんいるんですが、そうした人たちがあんまり悩まないような業界の建て方が必要な気がします。やっぱりお客様のことをもっともっと真剣に知財業者は考えるべきで、一時のブームにのってsustainableではない市場拡大をするのはいかがなものか。

て言っちゃうところが、もう年ですかねぇ、私も。。。(笑)
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by suziefjp | 2009-09-29 03:10 | 知的財産権 | Comments(3)
ども。日本は初のシルバーウィークが終わった頃ですな。日本は祝日が多くていいなー(涙)。

ところで!このブログでも知財といえばどうしても特許の話をしがちなのですが、たまには特許以外の話もどうでしょう?ハウス食品がアメリカの超有名ダイエット食品「ニュートリシステム」のライセンスを受けて日本で通販専門で販売する、というニュースを見ました:
http://www.business-i.jp/news/ind-page/news/200909180011a.nwc

へーへーへーへー!!ニュートリシステムはアメリカでは超メジャーです。やせたいけど運動もしたくないし、めんどくさいのはダメ、という人はコレです。要は、1日3食分のメニューをニュートリシステムが準備してくれて、あなたの玄関までお届けします♪みたいな。あとは食べるだけ。もちろんすんごい効果が出た例を選んでると思いますが、ビフォー・アフターの写真なんて結構衝撃的。みんな平気で50キロとか痩せてますからねー(てゆーか、そんだけ痩せる幅があるの元のサイズって、どーなんだ?)

ハウス食品は日本でのメタボシンドロームなどの対策として導入されたようです。アメリカでは皆さんご存知のとおり、肥満は深刻な問題で、死因の1位が心臓病。これは体重が重すぎて心臓に負担がかかりすぎるから、とか。かつて、私が電動車椅子市場の分析をしたときも、アメリカの市場で一番大事なことはdurability (耐久性)なんですね。電動車椅子の大きな市場が太りすぎて自分で動けなくなった人、というのがあるからだとおもいます。

ハウス食品のプレスリリース、日本人向けに調整されたメニューをみると、同じニュートリシステムでライセンスを受けたもの、と言っても、かなり様子が違います。アメリカではニュートリシステムだとハンバーガーも食べられるよ、デザートだって大丈夫、こんなチョコレートケーキを食べてもやせちゃうの~~~、みたいな感じですが、日本版メニューは、メニューからしてなんだか健康的な感じ。コマーシャルも黒木瞳さん起用だとか。アメリカには芸能人でもすんげー太っちゃう人がたっくさんいるので「あたしもこれで痩せたのよ!」みたいな感じでやってます。(そして、それで痩せてもまたリバウンドですげー太ったよ!というのが芸能ニュースで出るところがまたアメリカっぽい・・・。)

以前、ニュートリシステムのCMを見てて、「えーラクチンに痩せられそうだなー、やりたーい」と、言ったら、ウチのに「でもさー、そもそも今食べてる量より増えちゃうかもしれないよ?すごい太ってる人にとっては少ない食事でも、今、君が食べている量よりは多いかもよ?」うっ!確かに。。。昨日の晩御飯はまるで朝ごはんのような、納豆とひじきと鮭の塩焼きと玄米ゴハンだったもんね。。。ううむ、でんじゃらす。

こういうのはもちろんレシピとか根っこの技術もライセンスを受けていると思うんですが、トレードマークライセンスだと、ブツの同一性が大事ですよね。「食べてもやせる」というところがマークの真髄だったらレシピは日本人向けになっても大丈夫なのかしらん。

余談ですが、スタバもしっかりブランド、トレードマークがありますからドコのお店にいっても雰囲気も同じだし、メニューも同じ。ただーし!アメリカのスタバで日本人の方がグリーン・ティー・フラペチーノを召し上がるのはお薦めできません・・・。日本の抹茶フラペチーノとは明らかに別物ですっ!アメリカのグリーン・ティー・フラペチーノは、昔のお誕生日ケーキについてた「お誕生日おめでとう」部分の、正直あまりおいしくないホワイトチョコレートのプレートみたいな味がする。。。ご興味ある方はぜひお試しあれ。
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by suziefjp | 2009-09-25 00:45 | アメリカ生活 | Comments(2)
書けるときに書いておかなきゃ!という気持ちの今日この頃、いかがお過ごしでしょうか(笑)。

私のいつものニュースチェックサイト、「フジサンケイビジネスアイ」に日本で初の特許データ信託商品が年内に出るかも、というニュースがありました。ご興味ある方はこちらをどーぞ:
http://www.business-i.jp/news/for-page/chizai/200909140006o.nwc

個人的には、確か日本発の特許データ信託商品は、トヨタアセットマネジメントが「光る知財」という愛称のファンドをすでに出していると思うのですが、まあいいや。コンセプトは、企業が持つ特許を評価し、その評価にもとづいてどの企業に投資するかを決め、それらの企業で信託商品を組む、というものです。

記事によると、ベンチャーや技術ベース企業など、技術はあるのに資金が得られない企業がこれを機会に資金を得られるようになれば、という話と、時価総額が低くて技術がある企業はリターンの可能性が高い、という投資家にとっておいしい話が出ていました。本当にこの両立ができればすごいことです。

アメリカにはOTPATという特許評価ベースの投資信託商品があります。もう運用されて3年くらいになるんじゃないかな。リターンの状況は普通にYahoo Financeとかでチェックできます。こちらの背景を調べてみると、技術系の企業が資金を得られ易くなるように、、、といった目的は「全く」なかったようで、100%投資家のために設計されています。不動産がダメになって、投資家が新たな投資対象を探していたタイミングで「知財をベースに企業判断して投資するといいことがあるよ~~」と、知財をベースにした投資活動を活性化させる目的で、かなりリスクヘッジをかけた銘柄構成で信託を組んでいます。投資活動活性化が目的ですから、値崩れし易い信託だと「なんだよ~~、知財ベースの投資ってダメじゃん~~」となっちゃって意味がありません。だからリスクヘッジをかなりかけて、リターンが大きいことより、値崩れしづらいことを優先したようです。

こういう優先順位が明確なのは好きです。日本で議論をすると、「これこれのためにこういうことを考えました!」という意見に対して「じゃあ、あれあれはどうなるんだ!」という反論が出がちです。いや、だから「これこれのために」って説明してるぢゃん、、、と思うんですが、結構こういう「あれあれ」の反論って、「そうだそうだ!」と賛同されやすいんですよねー、不思議なことに。個人的には完全に論旨を外れてると思うんですけどね。。。。

日本の企業文化は優先順位付けがヘタクソですね。ヘタクソというより、しない。Aのためにこれをしよう、というと、じゃあBはどうなるんだ、Cはどうなるんだ、とか山のような批判が出る。だから結局何もしないのがいい。あるいは、みんなのためになるからやりましょう、といわないといけない。でも、これってまず成功しません。同様に、せっかく日本で特許データにもとづく信託を作るなら、「投資家、企業家、みんなのために」みたいなポジショニングでやっちゃうより、「まずはコレコレで成果を出すことが目的!」みたいに決めウチしないと「成功」とみなされる可能性が激減します。「みんな」のために、と、設定すると、ターゲットとされた「みんな」のうち、一箇所でも満足されなければこれは失敗になるわけですよね。でも、「みんなのために」って言わないとそもそも何もできないから、当然、日本ではみんなが満足して「成功する」ことがとても少ない。一生懸命やっても「失敗」って評価されることのほうが多いから、誰も何もやりたがらない。これが外から見る日本の悪循環のように思います。頑張ってうまくいったときは子供だって大人だって「すごいね、よく頑張ったね!」ってほめてもらいたいですよね。

最後はなんだか知財の話から外れちゃいましたが、日本の特許データ信託、どうなるか引き続き注意してみておきたいと思います!
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by suziefjp | 2009-09-16 06:48 | 知財経営 | Comments(0)
お久しぶりでございます。。。。
ちょっと訴訟系の仕事でバタバタバタバタとしており、ずぇんずぇんアップできませんでした。
いかんです。その間にマイクロソフトのワードが差し止めか、とか知財的には色々話題があったのに全然フォローできませんでした。。。。反省。

まだバタバタってますが(なんや、その日本語は・・・)、おもしろい情報を見つけたのでとりあえずアップ:
http://www.technologytransfertactics.com/content/ipra/

どーもですね、色々な特許使用料(もちろんアメリカだと思いますけど)のデータを集めた書籍のようです。なので、特許使用料四季報っぽいのかな、と。私も中身を見てないのでなんとも言えませんが(笑)。でも、本当にそうだったら、技術ライセンス交渉とかのときに「で、なんぼくらいが相場よ?」というのをさささっと、ページをめくって見ることができたら結構ラクですよね。

こういうデータの集まり具合って、やっぱりアメリカの方が断然進んでますねー。知財価値評価とかは、やっぱり相場観が大事なので、こういうデータが出れば出るほどその精度もあがります。その分、ヘンな数字出しちゃったら、私らの信用性は一発で下がってダメになりますが(笑)、でも、そういう形でいい業者だけがちゃんと残るようになると理想的なんだろうなー。市場での自然淘汰って一番健康ですもんね。
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by suziefjp | 2009-09-15 01:15 | 知的財産権 | Comments(0)

知的財産権のお話を中心に、たべもののこと、アメリカのこと、いろいろお話ししていきますね♪


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