米国知的財産権日記

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Walk it off

今朝の徒歩通勤中、工事現場のそばを歩いていると、アスファルトがいびつになっていて「ぐにっ!」と少しだけ足をねじってしまいました(涙)。全然たいしたことはなくて、すぐ痛くなくなったんですが、一緒に歩いてたウチのが「大丈夫?」と言った後、大丈夫そうだ、と思ってから笑って「Walk it off!」。なんじゃらほい?  

Walk it offは、「ちょっと歩いてりゃ治るから歩け!」みたいな意味だそうです。よくアメフトのコーチなんかが、タックルされて倒れている選手とかに「walk it off!」って言うそうです。か、かわいそう。。。普段でも結構よく使うらしく、男同士ではまさに骨折みたいな重傷の人にわざと「walk it off!」とからかったりするそうな。う~ん、ブラック。

こういうちょっとした言い回しは日常生活の中で学ぶに限ります。かつて、「英語で「どっちつかず」ってどういうんだろうなあ・・・。」と思ったことがありましたが、最近、ウチのに教えてもらったのが「line-toer」。まさに線の上をつま先あるきで、あっちいったりこっちいったり、というイメージです。これはすごく分かり易くてちょっと感動(笑)。

やっぱりネイティブを先生として勉強すると学べることが多いですねー。この間、terseという単語を調べてたら、「何調べてるの?」というので「terse。」と答えたときに電子辞書で「簡潔な、明瞭な、文章がキビキビした」というのが出たんです。で、へー、と、単語帳に書きながら「簡潔な、って意味なんだねー」というと、「そうそう、「短い」ってこと。だから、don't be terse with me.とかで使う。ちゃんと説明しなさい、っていう意味ね。」えっ!!辞書だと簡潔明瞭キビキビって、すべて肯定的な意味だけど、その例文だと否定的だよね??ウチのいわく、「だから「短い」って意味だよ。」・・・おー。じゃあ、辞書はちょっと違う・・・?まあ、そんなことはたくさんあります。Don't be terse with me、って今度、どっかで使いたい♪

この間、ミステリー小説を読んだら、その1冊の中に知らない単語が200くらいありました(数えてる。。。)語学の道は遠い。。。。
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by suziefjp | 2009-07-30 00:28 | えいご | Comments(0)

Change!

すでにオバマの大統領選から使い古された感のある「Change!」ですが、昨日、自分の身近なところでChange!を実践してる場面に出くわしました。

昨日は「久しぶりにちゃんとデートしよう!」というコンセプトでウチのが予約してくれたシカゴでも1、2を争うフレンチレストラン「Les Nomades」にドレスアップして行ってみました。お料理の写真とかもとりたかったんですが、メニューにばっちり「店内での携帯、カメラ等の使用はご遠慮ください」とあったのであきらめました(涙)。ウチののお財布が心配ですがシャンパン、ワイン、お料理、デザートとすべて申し分なくおいしかったです♪

でも、本題は実はLes Nomadesではなくて、かつて、このレストランの真向かいに日本スタイルのスナックというかバーの「Shino」があったのです。カラオケがあって、相手をしてくれる女の子がいて、ボトルキープが出来て(アメリカではボトルキープのシステムはありません)、チャージが結構高い。。。みたいな。ウチのが「シカゴには日本スタイルのバーってないのかな?」と探してみて見つけたのがこのバーだったのです。1年ほど前、ちょこちょこ行ったんですが、マジで高い(笑)。ターゲットの客層が駐在日本人、出張で来る日本人、という感じで、実際、日本人と一緒じゃないアメリカ人客が入っているのを見たことがありませんでした。

昨日、Les Nomadesに行ったら、Shinoがなくなって、Murasakiになっていたのです!お店の外にはSakeのテイスティングメニューなどがはってあります。明らかにこれはアメリカ人客もターゲットにしている!ウチのと入ってみたところ、たくさんのアメリカ人客でにぎわっていました。オーナーも変ったのかな?と思っていたら、しのママは健在!「あら~~、久しぶりー!!」と相変わらずパワフルかつキレイです。

「お店変えたのよ~~。紫式部からとって、「紫」。日本酒や焼酎もすごく充実してるし、キッチンもいれて枝豆とか手巻き寿司とかたこ焼きとかちょっとした料理も出せるようになったから~~。」と。すごく変りましたねー、という話をしてると、しのママが「もうね、変えなきゃやっていけないの。もう日本人は来ない!だからアメリカ人向けにお店を変えなきゃいけないの!」これは事実で、シカゴだけではなく、不況のためにサンフランシスコでもニューヨークでも日本人駐在員の急遽帰国がかなり進んでいます。シカゴでは日本人駐在員の方の多くがダウンタウンではなく、アーリントン・ハイツという場所に住むのですが、そこでは駐在員帰国ラッシュで日本人学校の生徒数が半分くらいになり、先生たちの雇用の維持が難しくなった、という話を聞きました。友人がご主人の駐在でドイツに住んでましたが、ドイツでも同じように駐在員帰国ラッシュでドイツから日本行き飛行機がもう帰国する人達でいっぱいだ、というのを今年の春聞きました。彼女もこの夏に帰国。帰国だけではなく、不況と新型インフルで出張者も激減。

この現実に際して「この不況が終われば日本人が戻ってくるだろう。息を潜めて待っていよう。。。」ではなく、いち早くアクションを起こしたしのママはとても勇気があるビジネスマンだと思います。Changeには勇気が必要です。やろうかな、と、思っても、いや待てよ、いつかこの状況が好転したらまたうまくいくんじゃないの、じゃあ今リスクとらないほうがいいんじゃないの?という方向に考えたほうがラクだから、ついそっちに流れてしまいます。しかし速攻、違う方向に舵を切ったしのママ、彼女はきっと何があっても生き残るだろう!という強さを感じます。しのママは笑いながら「お酒もカクテルとか新しいのを考えたの。彼が今、私のビジネスパートナーで、彼が色んなカクテル考えて、私とかがおもしろがってそれに名前付けるの。」とカウンターの中でお酒を作ってる人を紹介してくれました。以前はしのママが100%オーナーだったのではないかと思います。でもお酒の値段をある程度おさえて、幅広くアメリカ人のお客さんに入ってもらうには、ということでビジネスモデル自体、かなり変更したようです。インターネットでダウンロードできるクーポンの会社とも契約して(グルポンというそうですが)グループ客向けのディスカウントも提供するようにした、とのこと。

いやー、勉強になります。。。何よりも、変化の必要性を感じて、それを実践した勇気がすばらしい。変化が必要じゃないときに無理に変化する必要は無いですが、必要性を感じつつ、何も出来ないこと、しないことのほうが多い事実を考えれば、しのママは立派だなー・・・。私もついついラクな方を選んじゃったり、「いつか(自分の力じゃない何かが起こって)うまくいくんじゃないかしら?!」と待ってみて、手遅れになったり、、ということもあったりするので、しのママのお話はとても刺激になりました。

もしシカゴにいらっしゃる機会があれば、「Murasaki」をのぞてい見てくださいね!ポカリスエットとジン、グレープフルーツで作るカクテル「ポカティーニ」はおいしかったですよ!昨日はウチのが「湯布院」という焼酎をロックで、私はこのポカティーニを飲んで二人で28ドルでした。ほんとにチャージとか無くして普通のバーのお値段になってました。がんばれ、しのママ!!ママの決断力、実行力そしてそれを支える強さに脱帽&乾杯です♪
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by suziefjp | 2009-07-27 13:03 | アメリカ生活 | Comments(0)
アメリカのベンチャー企業や大学から「こういう特許要りませんか?」と売込みがあったら皆さんどうしてますか?色々なお話を聞くと、社内で検討する、というのが多いですが、中小企業とかだとお付き合いのあるビジネスコンサルタントに相談してみる、というケースも多いようです。以前紹介したかもしれませんが、「そういう売り込みは一切中身を見ないで返送する」というポリシーの企業もいらっしゃいます。これは、その特許の内容を見たことが、後で「故意侵害」の証拠として米国特許侵害訴訟で使用されてはかなわない、ということからです。

本当に役に立つ技術かもしれないし、見ないで返送しちゃうのはどうかと思いますが(笑)、でも、不用意に検討しちゃうのもやはり問題です。日本でもかなり知られるようになっていますが、米国では弁護士から法的アドバイスをもらうための弁護士と依頼人間のやりとりはプリビレッジ(Privilege)の対象で保護されます。そういうやりとりは、将来、米国訴訟の証拠開示手続きである「ディスカバリ」においても開示しなくていいんです。こうした除外がなければ依頼人と弁護士が何でも話せる関係にならず、弁護士が適切なサービスを提供することができなくなってしまうからです。

で!米国特許の売込みがあった場合、できるだけ、その評価は「プリビレッジ」の対象になるように進めていただきたいんです。例えば社内で米国弁護士資格を持っている人が参加する、とか。そうすることで、万一、その売込みがあった特許について将来、侵害訴訟を起こされるようなことがあっても、当時の検討結果はディスカバリの対象外です。もし、誰かが「この特許、いいじゃん、知らないうちに使っちゃってたりしてー♪」というバカ発言をしていたとしても、そこに法的アドバイスを提供するために米国弁護士資格を持つ人が参加していれば、この内容がディスカバリで開示されることはありません。

しかーし、どうもこういう米国特許侵害訴訟の怖さを知らないまま、普通のコンサルの延長で知財に関するコンサルも提供しちゃうケースが日本で結構あるみたいです。。。これはコワすぎます。相談する方は、分からないから相談しているわけで、コンサル側が「いや、これは弁護士さんを入れて一緒に検討しましょう」とか言うべきところ、訴訟リスクを知らない人だと「はいはーい!」って受けちゃうかもしれない。ウチも弁護士事務所ではなくて知財コンサルですが、訴訟部門もあるため、訴訟の怖さは十分知ってます。ですから特許評価や分析を提供する際、流通支援をする際も必ず、必要に応じて「弁護士さんいれましょう」など、こちらから申し上げるようにしています。

こういう問題を解決するには、弁護士さんがコンサルできれば一番いいのかもしれません。日本でも弁理士の先生による知財コンサルの動きが拡大していますね。ただ、これ、実現には時間がかかると思います・・・。私自身、弁護士やったあと、経営コンサルティング事務所に入りましたが、やればやるほど、リーガルアドバイスを提供する際に必要な姿勢と、ビジネスコンサルティングを提供する際に必要な姿勢が真逆であることが分かりました。私の場合、弁護士から100%ビジネスコンサルに移行したので「これじゃあダメなのねぇぇっ!」と泣きを見ながら数年かけてシフトできましたが、弁理士の先生がリーガル・サービスを提供しつつ、ビジネスコンサルスキルを身につけるのは相当大変じゃないかと思います。

あるいは、そういう訴訟の怖さを知った人がコンサルを提供する、というのも一つの解です。アメリカではこのパターンが結構あります。元弁護士で、今知財コンサル、とかゴロゴロいます。しかし、残念ながら日本ではそういうパパターンが少ないようです。なので、お客様は気軽に普通のコンサルの延長で相談してしまい、コンサルも悪気無く、訴訟リスクを知らないまま、お客様の困りごとの解決のために米国特許評価や分析、流通支援を提供しちゃう。そのときには後でお客様に数百倍の迷惑がかかる可能性がある、ということを考えません。これも知らないからこそ、です。

と、なると、日本ではお客様にがんばっていただくしかないのかなー、と。。。例えば、米国特許についてコンサルに相談する際には「これ、プリビレッジの対象になるように分析したほうがいいですか?」とストレートに聞いてもらうのがいいかもしれません。知ってるコンサルであれば、「うーん、これだったら訴訟のリスクは低いのでプリビレッジ心配しなくても大丈夫だと思いますよ!」っていうかもしれません。あるいは「その通りですね。リーズナブルな弁護士を知っているので、ちょっと軽くかんでもらえるか聞いてみますよ。」というかもしれません。知らないコンサルだったら、「???」な表情をするかもしれません。そのときは別のコンサルに相談した方がいいかも。。。。まだまだ特許侵害訴訟では巨額の損害賠償、和解、そして製品差し止めなどたくさんのリスクがありますから、リスク管理として、知財案件の取り扱いにはくれぐれもお気をつけ下さいね。(センシティブになりすぎると、評価するな!とか、特許流通なんてとんでもない!って、なっちゃうのでそれはそれで問題なんですけど。。。。)
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by suziefjp | 2009-07-23 01:22 | 知的財産権 | Comments(0)
アメリカではもうすぐ赤ちゃんが生まれるお母さんのためにベイビー・シャワーというイベントをします。そこで赤ちゃん用のギフトなんかがお披露目されるような感じです。このためにおもちゃやさんとかにレジストリという形で「こういうのが欲しいの♪」と、お父さんとお母さんが登録をして、それを友達や親戚に伝えておけば、そのレジストリ・リストを見てみんなプレゼントを選ぶ、と。欲しいものをもらうには効率の良いシステムです。

さて、ウチの人のギターの先生の家でベイビー・シャワーのイベントが行われる、ということで、先生の奥さんがウチのに「お菓子持ってきて♪」と頼みました。ちなみにベイビー・シャワーの主役のお母さんはウチの人がぜんっぜん知らない人です(笑)。奥さんは、ウチのが料理学校を出て数年間シェフとして働いていたことをご存知で、「あなたは出席しなくてもいいけど、おいしいブツ持ってきてよ~~。」みたいなノリでしょうか。

「って、頼まれちゃったー。カップケーキはどお?たくさん焼いて練習できるよ??」というウチののささやきにまんまとハマり、ノリノリで作った32個!
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カップケーキはイベントにあわせて色々調整できるのでほんっとに楽しいです♪今回は生地はバニラとチョコレートとイエローの3種類。クリームは単純にすべてスイスメレンゲ・バタークリームです。食べるのは全員アメリカ人ということで気にせずfood coloringもしちゃう~~~。ピンクとターコイズ・ブルーのcoloring gelでクリームに色つけちゃいました。日本では受け入れられない色のクリームでしょうか。。。これでもアメリカ基準ではおとなしい色かも!?

b0149998_1295421.jpgそして極めつけはフォンダンで赤ちゃんの靴作り♪フォンダンもgelで色つけて、ピンクと青の靴を作ります。ウチのに「生まれてくる赤ちゃんは男の子?女の子?」と聞いたら「・・・知らない。」というので、ピンクと青の両方にしました。お砂糖のパールで飾ると、まあ、可愛いったらありゃしないっ!もうこういうチマチマした作業は大好きです。竹串で靴の模様に点々・・・としてると時間忘れます。黙々と靴を作っていると、ウチのが「・・・何足作るの?」と。いやあ、もうこんだけ集中できるなら50足はイケますぜ!という感じです。

b0149998_12103392.jpg靴の大きさは1.5センチくらい。こういう細かい作業をしていると、う~ん、あたしって日本人だよねぇ、と、妙な一般化をしてしまいます。それにしても我ながら上出来~~。ウチのも「エバ(ギターの先生の奥さんの名前です)にとって、これは絶対the best ever free cupcakeだよね!」と、喜んで持っていってくれたので一段落。帰って来たウチのによると、ケーキを届けて、そしたらギターの先生に「テントたてるの手伝って」といわれてテントをたてる肉体労働をしてきた、とのこと。君、ほとんど住み込み弟子のように使われているね・・・・。そして土用の丑の日だもんねぇ、ということで夜は二人でうなぎを食べて無事週末が終わったのでした♪
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by suziefjp | 2009-07-20 12:18 | アメリカ生活 | Comments(0)
有言実行、絶対今週中に完結しようと思っていたパテント・プールの続きです。(1)ではコンセプトを確認したので、(2)では実務における問題をいくつか考えたいと思います。

1. ロヤルティ配分
パテント・プールはみんなが特許を持ち寄って、それを束にして実施する、ライセンスする、という形です。こうした実施・ライセンスから得られる特許使用料をどう配分するか、は、特許提供者間でかなりもめます。残念ながら特許の定量的価値評価が確立されない現在、これ、実はエイヤ!で決めるしかないのかもしれません、、、というとミもフタもないですが、事実そうだと思います。ジョージア・パシフィック・ファクターの回で25%ルールとRoyalty Stackingという考え方を紹介しました。おおよそ、技術の貢献度は当該製品の営業利益の25%というコンセプトと、使われる特許の件数が多ければ、利益における技術貢献度が上がるわけではなくて、例えばこの25%を何件の特許で分ける、という話になる、というものです。そこでパテント・プールでもいかに特許提供者間でロヤルティをわけるか、となると、決まったパイをいかに多く自分達が取るか、という話になりますから、まあ、交渉担当者は大変です。今のところ、まだまだ特許件数をベースにした討議が多いんでしょうね。技術標準団体の方から「技術の質に応じて特許に定量的に点数が確立されれば、数じゃなくて質で討議して、例えば各社さんの特許の合計点にあわせて配分、とかできるんですけどねー。」というお話がありました。米国特許ではそういう点数付けもいくつか提供され、その実効性も色々な資料から検証されつつありますが、「確立してるか」というとまだまだですし、パテント・プールがそういう点数を参照しているか、というとそれは全然です。ですからまだしばらくは、数をベースに凄腕交渉担当者が集まってネゴする、という世界が続くのだと思います。。。

2. 侵害調査
ウチの会社にもたまにいただくご依頼として「○○の技術標準の必須特許であって、でも必須特許に含まれていないものを探して欲しい」というものがあります。おそらく、1.で書いたような交渉ネタにするために取得を検討されるのかもしれません。
しかーーーしっ!こういうご依頼は実は業者からみると、ほんっとうに難しいんです。ウチの会社のちゃんとした技術アナリストは大体こういうのを「断るべき」と言います(笑)。
知財サービス会社ならそういうのもできるんじゃないの?といわれても、特に技術標準は難しいんです。例えばある特許があって、「この特許がこの技術標準に侵害されていないか調べて欲しい」というご依頼でも、結構お金がかかります。「難しい」というのは、できないのではなくて、とんでもなく時間がかかる、ひいてはお金がかかる、ということなんです。技術標準の場合、その標準スペックをまずしっかり読み込まないとこういう判断ができません。しかも、通信技術の標準とかだと、サブカテゴリー、サブサブカテゴリーが山のようにあり、またその各カテゴリーが「バージョンX.XX」とかガンガンアップデイトされてたりして、標準を正しく理解することだけでもとてもお金がかかります。でも、案外、「こういうのってサクっとできるんじゃないの?」と思われる方が多いようです。できませんよ・・・。
ウチは法律事務所ではないので侵害の鑑定書とかは出さないですが、それでも「この技術標準のこの分野の特許を分析して欲しい」みたいなご依頼があると、たとえウチの技術アナリストがその分野の技術バックグラウンドがあるとしても、その技術標準の「エキスパート」と言われる人を絶対アドバイザーとして雇います(出た、アメリカの「エキスパート」文化。)それくらい技術標準を扱うって大変なんです。
ですから冒頭のようなご依頼「この技術標準で使われてそうな特許探して」というのは、とんでもない時間と労力がかかり、結果、とんでもない高額プロジェクトになってしまいます。技術標準の読み込み・理解だけで結構かかり、それから一つ一つのカテゴリーについて特許を探すわけですからすごいことになっちゃうんですね。

3. 情報管理
技術標準やパテント・プールの管理が外注される、あるいは別組織を作ってそこで運営される、ということが多いのは情報管理における独禁法の疑義を防ぐためでしょう。ライセンシーから色々な情報が入ってき、これが特許提供者側で共有されると、独禁法上の問題になりかねません。プール運営のための別組織を作り、各特許所有者がその別組織に人を派遣して運営するような場合、その派遣された人が親元企業に情報を流さないような仕組みにしておかないとアウトです。このあたりはもう10年近く前、私がアメリカのロースクールで書いた卒論のテーマでした。指導教官は「打倒マイクロソフト」に情熱を燃やす非常に精力的な独禁法の教授でしたが、この情報ファイヤーウォールについてはかなり厳密に構築しておく必要があるだろうね、とおっしゃっていたのを今でも覚えています。ヘンな疑いを防ぐためには、外注しちゃうか、完全な別組織を作って運営しちゃうほうが安全です。

とりあえず、思いつくものを挙げてみましたが、また何か思い出したら追加します(いい加減。。。) 運営等色々大変ですが、一つ一つの個別発明だけでは製品になりきれないものをみんなで集めて製品として形にしていくパテント・プールってやっぱりこれからますます必要なものなのだと思います。
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by suziefjp | 2009-07-18 07:18 | 知的財産権 | Comments(0)

知財と広報・宣伝

いやー、もうほんとにパテント・プールも話題なので(2)を書いて早く完結しなきゃ、、、と思ってんですけど。。。

でも!今日は私が過去数年取り組んできた、というか、呼びかけてきた「知財と広報」についての記事をアメリカで見つけてしまったのでこの話になっちゃいました。日本で「知財経営」をテーマにセミナーの講師などの機会をいただくと、ここ数年はしつこく「知財部と広報・宣伝がもっと一緒にお仕事しましょうよ!特許侵害訴訟についてのプレスリリースだけじゃなくて、もっともっと知財についてお客様に知ってもらいましょうよ!」というお話をさせていただいているのですが、今日、私がいつもチェックしているニュースサイトで「知財PRキャンペーンをやるべし」のような記事があったんです。だよねっ、だよねっ!

例えばアメリカではとてもメジャーな洗濯洗剤の「Tide」というのがあります。私もご愛用♪これはP&Gの製品ですが、P&GはTideのマーケティングについて「色あせせずに洗えます」とか機能面をマーケティングするだけではなく、Tideの製造プロセスに関する55件の特許の存在、そしてそれらを非競合製品についてはライセンスしている、ということもマーケティングしている、と。

私が知財マーケティングってとても重要じゃないの?と思ったきっかけは製品価格プレミアムの実現のためです。理系じゃない人でも研究開発にお金がかかることはちゃんと知ってます。そしてそういう研究開発の成果として、ますます便利な製品やサービス、これまでになかった製品やサービスが生まれていることも知っています。お金をかけて新たな製品やサービスを生み出していくわけで、かけたお金を回収できなければこれからの進歩が期待できないことも自明です。と、するとお客様に「これは高いかもしれないけれどそれだけ良い技術・信頼性の高い技術を使ってるんですよ」と分かっていただくことが必要で、これが知財マーケティングなのだと思います。安いから売れるのではなくて、高いから売れる。これです。

記事ではインテルのペンティアムの例も取り上げられていました。インテルのペンティアムが競合製品より高くても売れるのは、そこに技術への信頼があるから。安かろう悪かろう、の真逆で、高かろう良かろう、です。

技術なんて細かく宣伝しても意味無いよ、という方もいらっしゃるかもしれません。でも、案外、人ってなんだか分からないものにお金を出す気にはならなくても「あー、そうなんだー!」と分かればお金出せるものなんじゃないかと思います。単に「これはいいですよ!」って言われるよりは、なんでいいのか、そこが知りたい。人間知らないものには恐怖を覚えますが、理解すれば愛着を覚えたりするものです。しかも、自分がお金を払うものがとんでもない利ざやのものなのか、しかるべきベースがあるものなのか、それを理解しないままお財布からいくら出すか、って全然違う気がします。

知財に関する情報公開ではなんでしたっけ?経済産業省が推進しておられた知財報告書?か何かが日本ではあったかと思います。あれはお客様向け、というより投資家向けですね。いくつか拝見したことがありますが、ちょっとつまんない。。。。理系にしろ、文系にしろ、技術のお話って、どきどきわくわくするものであって欲しい、と、個人的には思うのですけれど、なんというか堅い・・・?分からないなりにもエジソンの話を読んですげーなっ!って思うような気持ち、ああいうのが技術のお話には欲しいなー、とおもったりします。それで投資家がもっと投資してくれるのか?とは別なんだと思いますけれど、そういうどきどきわくわくする技術のお話のウラには、これが今の生活をいかにもっと便利なものにしてくれるのか、いままでできなかったどんなことができるようになるのか、っていう研究開発者の思いがあるように思います。投資判断するにもそういうのが見えるってとても大事なことのように思います。(と、いっても私はしょせんスーパー小額投資家だから~~。的はずしちゃってるかもしれません。)

もとい、知財とマーケティングのお話。新製品の開発秘話とか、どれくらいたくさんの技術特許がそこに使われているのか、それを発明するためにいくらのR&D費が費やされたのか、そういうお話は価格プレミアムを正当化するに必要なお話だと思います。私の大好きな製品の中にネスプレッソというコーヒーマシンがあります。デザイン性、機能性、すべてに満足している超お気に入り製品です。アメリカでは「ネスプレッソ」という会員誌みたいなのがあるんですけど、これに一度、デザイン図とかが開示されていたことがあって、もう食い入るように読んじゃいました。すげー!!と。ネスプレッソは高いけど買っちゃったんですけど、あれ見たら余計に「いやー、これでも安いわ!」と思えました。

知財の情報開示は競合に戦略をあかすようなもんだ、という方もいらっしゃいますが、本当にそうなのかな。。。例えば「この分野で特許取りました!」みたいな情報が競合から出たら、「先にやられた!」と思って他社は製品開発の方向性を変更せざるを得ないかもしれない。実際、アップルが最近iPhoneに関する新たな特許の発表をしたみたいですけど、これで次はどんな機能のiPhoneが出てくるか、という話題の方が盛り上がってて、同じ方向で技術開発を他の携帯会社がしてる、とかいう話は出てこない。こういう状況だったら、同じような技術使って出てきたiPhone以外の携帯はオリジナリティがない、と消費者は判断するのではないでしょうか。そこにお金をかける、ってどうよ?って感じですよね。

日本のニュースで最近見たのが三菱鉛筆のシャーペン「クルトガ」。これはすごいヒット商品のようで、シャーペンの芯が書く度にくるくる回るのでいつも芯がとがっている、と。この機構開発には数年を要したそうで、クルトガって普通のシャーペンに比べればとても高いのにすごく売れてます。もちろん、これは機能面が先に市場で高く評価されてのヒットですが、開発に数年を要した、と聞けば、そのシャーペン、100円くらいで売ってよ、という気にはなかなかなりません。

知財広報・宣伝って、これからとても重要になってくるのではないかな~~と思います。ほんとは自分が日本に帰国して知財広報・宣伝コンサルティングとかやりたい♪ こういう話が普段から目に入ってくるようになるともっともっと科学や物理に興味を持ってくれる子供たちも増えるんじゃないかなー、と楽観的に思ったりします。ご家庭で「これってたっくさん発明が入ってるんだよー♪」と使いながら会話が進むようになると、ほんとに子供たちが興味もってくれるんじゃないかなー。日本発明家量産大作戦!!いや、そんなんじゃないですけど、知財広報・宣伝はこれからもっともっと考えていきたいテーマです。
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by suziefjp | 2009-07-16 06:31 | 知財経営 | Comments(0)

特許流通のリスク

すいません、「パテントプールを考える(1)」のあと、全然(2)が来ない。。。今週絶対書きますからっ!

今日はちょっと目についたので特許流通のリスクについて書いちゃいます。いや、リスクちゅうほどのリスクじゃないんですけど、こういうのが必要以上に大騒ぎされるのもなー、と思って。

昨年末にSaxon Innovations LLCという会社がITCに特許侵害を理由としてパームやResearch In Motion、パナソニックといった企業の製品の輸入差し止めを申し立てました。ここでは2件の特許の侵害が主張されています。この訴訟の中で、先月ITCがパーム社の要望に従い、ソニーに召喚状を出しました。この召喚状は米国訴訟を多くご担当の方ならご存知かと思いますが「subpoena(サピーナ、と読みます)」と呼ばれるものでこの訴訟に関する情報の提出を求めて訴訟当事者ではない第三者に対して発行されるものです。

パームは、ソニーとA社による合弁会社に関する情報の提供を要求しました。理由は、Saxonが今回問題となった特許を所有する以前はこのA社が当該特許を所有しており、かつその段階でSonyを含む他数社にこの特許がライセンス許諾されていたから、と。米国の訴訟の中では当事者以外の第三者に召喚状を出す、という話はよくあります。だからとても珍しい話、というワケではないんですね。

ここで思ったのは、これから特許の流通だとかある技術の取得を目的とした企業買収、合併、合弁設立などが増えると、その活動の結果、直接・間接的に所有するにいたった技術についてこういう召喚状が飛んでくることも増えてくるだろう、ということです。今回の件は合弁ですが、自分が売った特許が将来侵害の問題の対象になった時に「元の発明者の話を聞きたい」と、売っちゃった特許に対する情報を出せ、と召喚状が来ることもあるでしょう。逆に、自分が買った特許について、社内発明なら特許の有効性とか当時の先行技術調査とか社内で情報を探せますが外から買った特許なら外部に情報提供を頼まないといけないことも出てくるでしょう。

こういうことを先に先に考えちゃうと「めんどくさいなー、やっぱり特許って流通しない方がいいんじゃないの?」なーんて話になっちゃうのかな、と。あ、アメリカではそういう議論にはならないです。そういうのはもう流通活動とかM&A活動のリスクとして認識されてますし、アメリカ企業では自分達が召喚状を要求することもあれば要求されることもある、仕方ねーなー、という、いわゆる「想定内」のことですから。そういうリスクを避けるために何もしないで失われる利益のほうが大きいだろう、という勘定で動きますから大丈夫です。

問題は日本のほうで。。。日本の場合、しないことによる機会喪失とか逸失利益とかが認識されないことが多いためにどうしても現状維持が一番安全、となりがちです。ようやく緒につきはじめた特許流通も、ソニーさんに召喚状が出された、ということがとんでもなくスゴイことのように思われては、「やっぱり流通は危険だああ!やらないほうがいい。」ってなっちゃうんじゃないかなー、と。きっとソニーさんにとっては「ちっ、また召喚状かよー。」という話なのかもしれません。まだまだアメリカ人の中には「素晴らしい「ソニー」がアメリカ企業でないワケがない」と思っているアメリカ人もたくさんいるくらいのブランド力。そのアメリカに根付いたソニーさんにとっては召喚状って「またあ!?」という感じに過ぎないのかもしれません。(いや、知らないですけど。社内で大騒ぎになってたらごめんなさい。。。)

こういうの、案外、外部のほうが騒ぐのかもしれませんね。少なくとも、こういう召喚状を出したり出されたり、そんなとてつもなくめんどくさいことするくらいだったら特許流通や技術ベースのM&Aとか合弁はやめよう!とかいう方向にならないといいなあ、と思います。繰り返しですけど、これはもう想定内リスクですから。。。

ちなみにソニーさんは冷静に「召喚状による負担は大きすぎるのでこの情報提供には反対します、ただし、鋭意努力して提供できる情報は提供します」と、反対書を出されたそうです。模範解答ですねー♪
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by suziefjp | 2009-07-14 04:46 | 知的財産権 | Comments(0)
昨日仕事から帰ったらニュースではマイケル・ジャクソンのメモリアルをたくさんやってました。ここのところ、CNNも「君達、報道専門局じゃなかったの?」というくらいマイケル・ジャクソン色。E!という芸能報道番組と勘違いしてしまいます。。。これだけ色々なところで見せられるとあらためて、すごい人だったんだなー、と思います。最近は借金の話がよく出てましたが、彼が持ってるビートルズの版権の価値が10億ドルですから、それで軽く借金なんてチャラです、チャラ。

この版権の話は日本でもかなり報道されているようですが、マイケル・ジャクソンが実は特許も持ってた(切れちゃってますけど)ことは意外と日本では知られていないようです。彼の特許はUSP5,255,452で、発明の名称は「Method and means for creating anti-gravity illusion」。マイケル・ジャクソンのビデオとか結構ご存知の方ならこの名称でピンと来たのでは!?はい、これ、Smooth Criminalのビデオで彼が他のダンサーと一緒にものすごーく前傾するのに倒れない、という振り付けの部分に使われている特許です。

ちゃんと中身を読んでませんが(おいおい。。。)靴に仕掛けがあるんですね。舞台とペグか何かで靴が固定されるようになってて、ああいう振り付けができる、と。少なくとも、この特許が生きていた間は同じ方法でこの前傾姿勢をとることはアメリカではできなかったんですね。やったとしたら、マイケル・ジャクソンは「俺の特許侵害したなー!」とクレームできました。御興味ある方は特許見てみてくださいね。発明者としてマイケル・ジャクソンと他2人の方のお名前が掲載されてます。

私もまだ若かりし頃、あの踊りをみて「すげーーーっ!」と思ったことを今でも覚えています。ああいうものを「マイケル・ジャクソンしかできない踊り」として保護するためにこの特許は必要だったんだと思います。特許ですが、彼にとってはマイケル・ジャクソンというブランドを守るために特許という方法を選らんだのかもしれません。もちろん彼のまわりのブレインが「これは特許にしておこう!」とアドバイスしたのかもしれませんけれど、それにしても特許の排他性が正しく理解されてて、かつ、効果的な戦略だと思いませんか!?ほんとに、すごい人だなー。
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by suziefjp | 2009-07-08 23:34 | アメリカ生活 | Comments(0)
連休の後はどうも動きが鈍くていけません。。。個人的には連休より水曜日あたりが休みなのが好きです。ウン、ウン、パッ、ウン、ウン、という感じで5日のうちに間に「パッ」の休みがあると、ダレることなく楽しく休める♪ まあ、好みの問題ですが。。。

さて、日本の方と昨日からパテント・プールのお話をしているので、今日はこの話題。パテント・プールって結構流行ってんですか?(聞くなよ。。。)パテント・プールってよく標準化との関係で語られることが多いですけど、パテント・プールと標準化は多少違うかな、と思います。なので、恒例のまずは定義確認から~~♪

①標準化
これはもう私なんぞよりも現場で企業知財の方がガンガンやっていらっしゃることで、私が言うのもおこがましい。私も企業で働いていたときにやらせていただきましたが、例えばMPEGとか、DVDとか、blu-rayとか、ああいう規格技術の設立ですよね。標準規格を作って、その標準規格の実現に必要な特許を集めるのが知財業界でいう「標準化」。

もともとはソニーとパナソニックのベータ対VHSの教訓があるのかもしれませんね。別の規格をメーカーさんが提案して、結局ベータがなくなっちゃったところ、ベータを購入したお客様がVHSに買い換えざるを得なくてお客様にとってこういう規格争いってメリットがないんじゃないか、だったらみんなで集まって一つの規格を提唱したほうがお客様にはいいんじゃないか、と。

と、いうことで「こういう技術を規格にしない?」と言いだしっぺが業界各社に声をかけて参加を募る、といのが標準化形成のパターンかと思います。メーカーにとってはこの「言いだしっぺ」として参加することがとても大切みたいです。やっぱり言いだしっぺは提唱規格について言いだしっぺじゃない人達よりコントロール権が大きくなるのかな。(自分の技術をふんだんに盛り込める、という意味で。)

標準化の場合、通常はその技術標準の実施に「必須」の特許のみが集められます。essential patentsってヤツですね。もちろん、絶対必要ってわけじゃないけど、こういう技術使うとより処理速度があがるよーん、という便利な技術の特許もあるかと思います。でも、そういうのはnice to haveでmust haveではないのでessentialではないですね。なんでessentialに限定するか、というと、これは独禁法の問題です。essentialじゃないものを一緒にライセンスしようとすると、独禁法で言う「抱き合わせ」の問題になっちゃうからです。だから何がessentialか、について、喧々諤々の議論が起きるわけで。。。最終的には規格と特許を見て弁護士さんが「これはessentialです」という意見を準備する必要があります。

で、この規格を広めるためにreasonable and non-discriminatory(RAND)な特許使用料でライセンスをする、ということになります。うあー、書いてるだけで大変そう。こういう大変さがあって世の中にDVDややらの便利なものがでてきたのですね。企業の皆様、本当にお疲れ様です。。。。

すでにお気づきかと思いますが、標準化の場合、大体トレードマークの問題がセットになります。例えばDVDの技術標準にそったものだけがDVDという商標を使えるわけですね。で、技術標準にそう、ということは必ずDVDの必須特許を使用するわけで、特許料は払わないけど「DVD」って製品に書いちゃう~~ということはありえないわけで。これがDVDのニセモノ問題。あるいは機能としてはホンモノでも、特許を侵害している問題。標準化団体はこういう無断使用もおっかけて止めないといけないわけですから、ホントに大変。

とはいえ、家電のように一つの製品にとんでもない数の特許技術が使われるような場合は、標準化って便利だと思います。ミョーに言葉がはやってる「オープンイノベーション」がありますが、標準化もその一つだと思います。世界的に標準化活動では日本企業はかなり頑張ってます。そんな中で「日本ではオープンイノベーションが進んでいない」とかいうコメントなどを見ると「なんで?」って思ってしまいます。これも、オープンイノベーションってナンなのよ?って正しく議論しないまま、観念が先走ってしまうせいでしょうか。

②パテント・プール
一方、パテント・プールって、標準化にくらべるともっと緩いというか。標準化はパテント・プール活動の一つの形態なのだと思います。

パテント・プールの場合、定義上は「特許をたくさん集めて、必要なものを組み合わせてライセンスする」ということじゃないかなー、と。だから例えば、特許A、B、C、D、E、F、G、Hという8件の特許が「プール」されたとします(8にしたのは末広がりで縁起が良いので~~)。このプールは知財業者X社が引き受けました。で、X社が見たところ、製品αにはACDEの4件が使えそうだ、だから、この4件を製品αを製造・販売する人にライセンスしよう、ということでライセンス許諾。支払われた特許使用料は、ACDEのライセンスをX社に委託した特許所有者に配分される、と。(もちろん、X社の手数料や成功報酬が差し引かれて、だと思いますが。)

つまり、パテント・プールの場合、標準化より柔軟性が高いように思います。実際には知財業者Xが、ある標準化技術の特許ライセンス活動を受託する、というケースの方が多いようですが、定義としては、必ずしも標準化技術とリンクしている必要はありません。たとえば、技術系中小企業が社内にライセンス部隊を持たない場合、パテント・プールをやってくれる知財業者にライセンス活動を委託しちゃって、他の特許所有者が委託する特許と適宜組み合わせてライセンス許諾活動をしてもらい、集めた特許使用料を配分してくれれば効率が良いのかもしれません。

と、まずは定義確認でした。この定義にもとづいて、もう少しパテント・プール(標準化もその一部として)を引き続き考えてみますね。
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by suziefjp | 2009-07-08 01:11 | 知的財産権 | Comments(0)

独立記念日ドーナツ

この週末は独立記念日です。7月4日は土曜日ですが、大体の会社が7月3日の金曜日から3連休のようです。ウチの会社でも7月2日の木曜日の午後から早々と帰る人がちらほら出始めてました。

じゃーん、ダンキン・ドーナツがまたもやってくれます、独立記念日スプリンクルドーナツ。
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また太ると思いながらつい食べちゃう。きっとこの週末はウチのアパートの中庭のバーベキュースペースにたくさん人が出るんだろうなあ。そして花火もあります。でもすでにニュースでやってましたが今年はお金がなくて花火をやらない自治体も結構あるそうです。おー、不況の現実。

食べ物の話に戻ると、以前、ダンキンのセント・パトリック・デーの緑のドーナツを掲載したこともあります。ハロウィンの季節にはまたそういうスプリンクルのドーナツがでます。私の大好きなカップケーキも「スペシャル・カップケーキ」という形で、独立記念日にはイチゴやラズベリー、ブルーベリーとかブラックベリーとバニラクリームで赤、青、白のトッピングになるし、セント・パトリックにもアイリッシュ・リカーをクリームにいれてクローバーかざってスペシャルにしたり。ベースのお菓子のアレンジでイベントにあわせる、って感じなんですね。日本だとそのイベントに食べるお菓子はコレ!って決まってることが結構あるように思います。こどもの日は柏餅、十五夜は月見団子、お雛様はひなあられ、とか。宗教によっても違うのかと思いますけど、そういうのがあるケースはアメリカはあんまりないのかも。感謝祭の七面鳥くらいかな???

ま、おいしけりゃなんでもいいんですけどね♪
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by suziefjp | 2009-07-04 00:59 | アメリカ生活 | Comments(0)

知的財産権のお話を中心に、たべもののこと、アメリカのこと、いろいろお話ししていきますね♪


by suziefjp