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米国知的財産権日記

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審査官インタビューをもっと活用しよう!

また分かりやすく書ける間に書いておこう作戦を実施しておりますが(汗)、今日のトピックは「審査官インタビュー」です。私は日本の特許や商標出願はやったことないので日本ではどうなのか分からないのですけど、アメリカでは特許や商標の審査官と電話で話す、というのはとても普通に行われています。
特許だと拒絶通知に回答する前に審査官と電話インタビューを設定して、そこで拒絶の理由や先行技術に関する審査官のポジションなどをより良く理解し、かつこちらが考えている反論についての審査官のリアクションも少しテストしてみたりなんかしてから拒絶通知への回答を提出する、というのはとても普通に行われています。そうすることで書面でのやりとりの中で見えること以上のことが見えることが多いですし、それでより少ない拒絶通知回数で登録にこぎつけられればお客様のお役にも立てますし、実際、審査官インタビューをしたほうがスムーズに権利化にたどりつけるような気がします。また、ファイナルの拒絶通知じゃないものでも、インタビューしてみたら審査官が「これは全く無理っすよー、あっはっはー!」みたいな態度(は、まあ、ないですけどね)だったら、「こりゃ相当手ごわそうなので放棄も考えた方が。。。」っていうのも早期に判断できます。放棄を考えながら、継続出願とか検討したほうがいいかもしれませんしね。
商標の場合も結構電話で話すことが多いです。商標出願でファイナルの拒絶通知が出たら、まずそのまま回答する前に絶対電話でちょっとあたりをつけてみよう、、、と思ってしまいます。また当たってしまった審査官が、たまたまわからんちーだったりしたときにはその上司であるsupervising attorneyと話した方がすんなりいくことも多々あります。
日本に比べて、アメリカってまだまだ電話で話すのが好きだよなー、と正直思います。この文化ははっきりいって、もともと英語を母国語とせずに大人になってから必死で英語を覚えた私のような人間にとっては非常に迷惑であり、苦痛です。とはいえ、お仕事となればやるしかないので必死で電話するわけですよ。この時ばかりは私生活のように「あー、また通じなかった、私の英語が悪いんだよね。。。」なんて引き下がらないで、お客様の利益がかかっていますからそりゃもう必死っすよ、必死。さらに拒絶したければここで私の屍を越えていけえええ、みたいな(ま、そりゃちょっと大げさですが)。
日本からご依頼いただく出願案件で、お客様から「日本の弁理士事務所経由で依頼しますから~~」っていうタイプのご依頼が結構あるんですけど、もったいないのは、そういう出願案件の場合、おすすめしても「審査官インタビューをやりましょう」とご許可下さったり「一緒にやりましょう」とおっしゃってくださる弁理士の先生が案外少ないことです。ご指示とか請求項の修正案とかも全部英語で来ているのでご担当の弁理士の先生はもちろん英語ができる方なんだと思うんですよ。正直、特許のように複雑怪奇なものが英語でちゃんと書けるんだったら、審査官インタビューなど恐れるに足らず!!審査官インタビューとかもっと活用なさったほうが効果的な出願業務に繋がるんじゃないかと思うんですよねー。(私はね、自分で書いた後、ちゃんと上司のアメリカ人にみてもらってなおしてもらってますから、ちゃんと英語で書けてないわけですよ、独力では。)
審査官インタビューは米国出願の担当弁護士がセットアップする必要があるので、アメリカ人弁護士に「セットアップしてよー」とご依頼なさったら、時差があるのが大変気の毒ではあるのですけど、審査官、アメリカ人弁護士、日本人弁理士、で電話インタビューとか全然普通に設定できちゃうと思います。最近は電話だけじゃなくてインターネットを使ってビデオ会議も審査官とできるようになってます。ビデオだと図面とかについても「ここが。。。」とか示しやすいから便利だそうですよ。ただし、ビデオ会議内容そのものが審査経過の一つとして記録されることにご注意下さいね。(電話会議は、電話そのものが録音されて記録の一部になる、というものではないです。)
お客様のお役にも立ちそうだし、日本の弁理士さんにはぜひもっともっと米国特許庁の審査官とのインタビューを活用していただきたいと思います!そしてアメリカの弁護士に直接出願をご依頼なさってるお客様も、ご興味があれば(時差があるんですけど)審査官インタビュー私もでてみたーい、と提案なさるのも全然アリだと思いますよ。
商標で一度、「どう見てもこれ、審査官おかしいよねー。。。」と思う拒絶通知が出たことがあるんですよ。で、電話して「あのですねー、ここなんですけど。。。」と説明したところ、「あっ!」と審査官が言った後、しばらく沈黙。。。これは明らかに「やべーよ、間違っちゃったよ、でも間違った、みたいな記録残したくないし、どうリカバーするかなー」と審査官が必死に考えている沈黙。結局、「こういう感じで書いて回答してくれたら、ちゃんとやっとくよー」みたいな軽いノリでそれを乗り越えた審査官、話してみたらその辺にいそうなおにーちゃんの雰囲気でした。審査官も人の子、間違うときもありますわい。電話だとそういう場合もうにゃうにゃっとした落としどころをお互い探せるので良いですね。
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by suziefjp | 2016-03-01 06:23 | 知的財産権 | Comments(0)

知的財産権のお話を中心に、たべもののこと、アメリカのこと、いろいろお話ししていきますね♪


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