公開出願アラートシステムが始まります
米国では特許法122(e)項にもとづいて、出願公開に関して第三者が先行技術を提出することが出来ます。今回のアラートサービスは一般からの要望にもとづいて始まるのですが、こうした法律に実効性を持たせるために気になる技術の公開をうまくキャッチするサービスがほしい!というニーズがたくさんあったんでしょうねー。
使い方はいたって簡単、まずは無料でアカウントを作り、あとはサーチ対象用語を設定したら、指定したサーチ用語が出てくる出願が公開されたときにメールでお知らせが来るようです。実際に122(e)項のシステムを利用するかしないか、は抜きにしても、競合の出願状況をモニタリングするとか、自らが取り組んでいる研究開発にかかわる用語を登録しておいて誰かに先を越されないかをチェックする、とか、いろいろ使い勝手がありそうです。
しかも気が利いてるなー、と思うのは、一度用語を登録してみて「Test Run」というのをすると、「この用語指定だとすでに公開されているものだとこの手のものがヒットになりますぜ」というお試し結果が来るそうです。このお試し結果にもとづいてサーチタームを修正することができますね。
こういうサービスは以前から「モニタリングサービス」として提供しているサーチ会社や法律事務所もたくさんありますが、やっぱりお金かかっちゃうんですよね。だからやってみたいけど予算が、、、という事情もあったかと思います。とりあえず無料ですし、試してみる価値はありそうです!